スレッドおよびタスクのアーキテクチャ ガイド というドキュメントがあります。
このドキュメントでは SQL Server のスレッドやタスクについての解説が行われています。
この投稿では、DMV を使用しながらこのドキュメントに記載されている内容を見ていきたいと思います。
SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿
スレッドおよびタスクのアーキテクチャ ガイド というドキュメントがあります。
このドキュメントでは SQL Server のスレッドやタスクについての解説が行われています。
この投稿では、DMV を使用しながらこのドキュメントに記載されている内容を見ていきたいと思います。
最近、SQL Server の基本動作をいろいろと再勉強しているのですが、その中で統計情報のドキュメントを一通り読み直していました。
TPC-H の LINEITEM を使用して、いくつかのパターンで統計情報のメンテナンスを手動で実施しながら動作の確認を行った際のメモを。
アプリケーションから SQL Server / SQL Database にコマンド (クエリ) を実行する際には、「コマンドタイムアウト」(クエリタイムアウト) について考慮をしておく必要があります。
ADO.NET の SQL Server 向けのドライバーではデフォルトでは 30 秒に設定されています。
コマンドタイムアウトの時間に達すると「Timeout expired. The timeout period elapsed prior to completion of the operation or the server is not responding.」「実行タイムアウトの期限が切れました。操作完了前にタイムアウト期間が過ぎたか、サーバーが応答していません。」のエラーが発生し、クエリの実行がキャンセルされます。
アプリケーション側で Exception をキャッチして、その時に実行されていたクエリなどをロギングするようになっていれば、「どのようなクエリによりタイムアウトが発生したか?」を確認することができますが、そのようなロギングの仕組みがない or 情報が不足している場合に、サーバー側観点だけでどのような情報取得の対応ができるか、考えてみました。
SQL Server / SQL Database では、「sys.dm_os_ring_buffers」という Ring Buffer の情報を確認することができます。
「Using sys.dm_os_ring_buffers To Diagnose Memory Issues in SQL Server」 等で解説をされているのですが、SQL Server の様々な情報をメモリ上に確保している DMV となります。
この DMV では timestamp という値を持っているのですが、この値を加工するためには、sys.dm_os_sys_info の ms_ticks を元にして、コンピューターを起動してからの経過時間を使用していつのイベントなのかを確認するのが一般的です。
しかし、sys.dm_os_sys_info については、SQL Database では使用することができず、この DMV では、コンピューターを起動してからの経過時間を取得することができません。
SQL Database で timestamp を実際の時間に直す方法が何かないか考えてみたのですが、sys.dm_os_memory_cache_clock_hands の round_start_time の最大値で代替できそうでした。
SQL Server の tempdb では、ロギング最適化という動作により、トランザクションログの書き込みを最小限にするようにされています。
最近は、「SQL Server を使いこなす」という観点での勉強を進めており、その中でトランザクションログの書き込み内容の解析も多少できるようになってきましたので、tempdb のロギング最適化による、最小のログ記録の動作についても、実際のトランザクションログの書き込み内容を元にしてみていきたいと思います。
(本投稿の最小のログ記録については、一括挿入を実行する際等の最小ログ記録とは別の動作です)
先日、SQL Database Hyperscale のパフォーマンスについては SQL Hyperscale のパフォーマンスのトラブルシューティング診断 で公開されていることを書きました。
通常の SQL Database についてもパフォーマンスの調査時に重要となるリソース割り当てについてのドキュメントが、いくつか公開されていたようです。
SQL Server のトランザクションログの内容を確認する際のアプローチとして「DBCC LOG 」や「sys.fn_dblog」を利用して内容を確認するという方法があります。
これらの DBCC や関数はアンドキュメントとなっており、詳細な情報は公開されていません。
Azure SQL Database Edge は、x64 ならびに ARM64 のデバイス上で動作させることができる、コンテナーの SQL Server となります。
SQL Database Edge を稼働させるための準備として、RaspberryPi 4B (ラズベリーパイ4 / ラズパイ4) を購入したので下準備として Docker と IoT Edge ランタイムを動作させるまでの方法をメモとして残しておきたいと思います。
IoT 関連は全く触ってきておらず、ラズパイを使うのも初めてに近いので、そもそもとして間違っていることがあるかもしれません (
SQL Server 2016 以降ではクエリプロファイリングにより、実行中のクエリの情報の分析容易性が向上しています。
この機能は、かなり強力であり、実行中のクエリに対して、様々なアプローチが可能となります。
活用の方法として「インデックスの再構築」と組み合わせた方法を紹介したいと思います。
今回は SQL Server 2017 を例としています。
SQL Server の sys.dm_exec_requests や、sys.dm_tran_locks 等の DMV では、どのオブジェクトに起因して待機が発生しているかというリソースの情報が出力されることがあります。
本投稿では、待機要因となっているリソースの見方について見ていきます。
英語の情報となりますが、Decoding Key and Page WaitResource for Deadlocks and Blocking が詳しいかと思います。