ネットワークのバインド順序の設定は実施済みの状態です。
SQL Server 2008 R2 のクラスターインストール時のネットワークバインド順序の警告について
■.NET Framework 3.5 SP1 のインストール
SQL Server 2008 R2 は .NET Framework 3.5 SP1 が必要になります。
Windows Server 2008 R2 の場合、.NET Framework 3.5 SP1 は機能の追加からインストールすることができます。
SQL Server のインストールメディアの [redistDotNetFrameworks] に .NET Framework のセットアップが含まれていますが、
Windows Server 2008 R2 では、管理ツールから追加するようにメッセージが表示されます。
- サーバー ネージャーから [機能の追加] をクリックします。
- [.NET Framework 3.5.1] を有効にし、[次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- [閉じる] をクリックします。
■共有ディスクの準備
インストールを実行しているノードが利用可能な共有ディスクを持っていない場合、インストール時に以下のエラーとなります。
事前に、SQL Server をインストールするためのクラスタグループを作る場合は、そのグループに共有ディスクを割り当て、
インストールを実行しているノードに移動すればよいのですが、事前にグループを作成しない場合は、[使用可能記憶域] を
インストールを実行するノードに移動させる必要があります。
このクラスタグループですが GUI からは移動ができないのでコマンドで移動をさせます。
cluster group “使用可能記憶域” /move:%computername% |
■コンピュータアカウントの準備
事前にコンピュータアカウントを作成しておく場合は適切な状態にする必要があります。
# コンピュータアカウントの新規作成になる場合は、クラスターのコンピュータアカウントで SQL Server のコンピュータアカウントが作成されます。
コンピュータアカウントを事前に作成していて、適切な設定がされていない場合は、インストールの最後で以下のエラーが発生します。
コンピュータアカウントの事前準備は DTC の場合と同じです。
- コンピュータアカウントを作成します。
- 作成したコンピュータアカウントを [無効] にします。
- 作成したコンピュータアカウントに [クラスタのコンピュータアカウントのフルコントロール] を設定します。
ここまで終われば事前準備完了です。
■SQL Server 2008 R2 クラスタ環境のインストール
- インストールメディアの [setup.exe] を実行します。
- [インストール」→ [SQL Server フェールオーバー クラスターの新規インストール] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [ライセンス条項に同意する] を有効にし、[次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- 必要な機能を選択して、[次へ] をクリックします。
# 今回は、データベースエンジンで必要な機能をインストールしています。 - [SQL Server のネットワーク名] を入力して、[次へ] をクリックします。
ネットワーク名が SQL Server のクラスタのコンピュータ名になります。
インスタンスに関しては用途に応じて設定します。今回は既定のインスタンスでインストールをしています。 - [次へ] をクリックします。
- SQL Server をインストールするクラスタのグループ名を入力し、[次へ] をクリックします。
# プルダウンはコンボボックスなので入力可能です。以下の画像はデフォルトで設定されているグループ名になります。 - SQL Server をインストールする共有ディスクを選択し、[次へ] をクリックします。
- SQL Server のクラスタで使用する IP アドレスを設定し、[次へ] をクリックします。
今回は DHCP を使用しています。 - セキュリティで使用する ID を選択し、[次へ] をクリックします。
今回は Windows Server 2008 R2 を使っていますので、サービス SID が使用できます。
Windows Server 2003 の場合は、ドメイングループが必要となります。
# ドメイングループを使用する場合は、この後で設定するサービスアカウントをグループのメンバーとして追加しておく必要があります。 - サービスで使用する [ドメイン ユーザー] を設定します。
# [SQL Server Agent] と [SQL Server Database Engine] はドメイン ユーザーで実行する必要があります。 - 必要に応じて [照合順序] を設定し、[次へ] をクリックします。
# デフォルトは [Japanese_CI_AS] になっています。
日本語環境なので、[Japanese_XJIS] に変更しています。
- インストール後の SQL Server の管理者ユーザーを設定し、[次へ] をクリックします。
# データディレクトリと FILESTREAM はお好みで変更します。 - エラーレポートの設定をし、[次へ] をクリックします
- [次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- [閉じる] をクリックします。
現在は、まだ 2 ノード目のインストールはしていないので、実行可能な所有者はインストールを実行したノードのみになっています。
次の投稿で 2 ノード目の追加についてまとめてみます。